来週は待ちに待った「上総十二社祭り」です。上総十二社祭り(かずさじゅうにしゃまつり)はご祭神玉依姫命とその一族の神々が由縁の釣ヶ崎(つりがさき)海岸で年に一度再会されるという壮大な儀礼です。
房総半島に多い浜降り神事の中でも最古の歴史と伝統を誇り、意義深い古儀を今に伝える貴重なお祭りとして千葉県の無形民俗文化財に指定されています。
九月十日 (火)鵜羽神社御迎祭・稚児行列
鵜羽神社のご例祭の後、二基のお神輿(みこし)を玉前神社にお迎えします。このご神事は神代(かみよ)より伝わる龍神臨幸(りゅうじんりんこう)の儀式といわれる古儀です。ご本殿に鵜羽神社のお神輿を入れて玉前神社の神様との御霊(みたま)合わせの儀式が行われます。
午後からは上総神楽(かずさかぐら)が奏されるなか、子育てのご神徳にあやかり稚児(ちご)行列に宮参りや神輿くぐり、ご祭神ゆかりの甘酒が振舞われるなど境内は子供たちで賑わいます。
九月十三日 (金)例祭と神幸祭
午前十時からご本殿で例祭が行われます。奏楽(そうがく)のなか、祭典が進められ、氏子の小中学生が巫女となり、「浦安の舞」を奉納します。午後一時からの神幸祭は、「上総(かずさ)十二社祭り」とも称され、ゆかりの神々を奉じた九基のお神輿を千名余りの男たちが、それぞれ担いで、九十九里を疾走し、ご祭神ゆかりの釣ヶ崎海岸に集うさまは圧巻です。
再会を祝う神事の後、町を練り、午後七時半過ぎには玉前神社にお戻りになられ、待ち受ける大勢の観衆の掛け声と共にご本殿の周りを三周して感動のクライマックスを迎えます。
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